前回は以下チャートのように直近約5年間の資産額の推移をご紹介しました。今日から3回に分けて、直近2年間で3,300万円→8,700万円と資産2倍超、+5,400万円の成長を遂げた要因を考察してみたいと思います。
資産+5,400万円と良く伸びた要因を考察
結論:一つ目の理由は「米国株への集中投資」。S&P500インデックス投信は2年間で+89%の成長。
成長の要因として3つ挙げたいと思いますが、今日は一つ目になります。
米国株への集中投資
私のポートフォリオはざっくり上図のような形で、資産の75%を米国株に投資しています。
米国株の中身はまた別途詳しく紹介しますが、世界の経済・イノベーションを牽引する米国市場に資産の75%を投資し、円安の影響も含めて、この2年間でその成長を享受したことで資産が大きく成長しました。
S&P500は2年間で+54%の成長
では2023年1月以降のS&P500の推移を見てみましょう。
アップダウンを繰り返しながらも右肩上がりで、約2年間で3,853→5,931(2024年12月22日時点)、+54%と素晴らしい伸びでした。
この2年間を簡単に振り返ると、①AIブームによるエヌビディア等のハイテク株の躍進、②インフレのピークアウトとFRBの利上げペースの鈍化、③直近の大統領選などが米国株の追い風となりました。
S&P500の過去100年間の年率リターンはおおよそ10%前後、インフレ調整後の実質リターンでは7%程度と言われています。
従いこの2年間は「出来過ぎ」だったことになり、今後もこのペースが持続する可能性は低いと思います。
また、その前の2022年はマイナス約19%と厳しい1年間だった事も忘れてはいけません。
私の資産額も、かなり入金していたにも関わらず、年初3,000万円→年末3,300万円と微増ですし、期中は資産減少の辛い日々が続きました。
円安効果で更に資産成長
次に為替です。
この2年間で131円→156円(2024年12月22日時点)と円安が進み、ドル資産を保有していた場合、円換算で+19%の資産増となりました。
株高+54%と円安+19%を足し合わせると+73%となります。恐ろしい数字ですね・・・。どこかの悪徳商法のような数字ですね。
インデックスファンドは+89%と脅威の成長!
試しに主要なS&P500インデックスファンドである「eMAXIS Slim米国株式」の同期間の推移を確認してみましょう。上図の通り、+89%と更に良い数字です。この+16%の差は、主に配当金(配当再投資)による複利効果だと思います。
米国株投資の優位性
このように、直近2年間はとても強かった米国株に資産の75%を投資していた事が最大の要因かと思います。
日本株、新興国株などに資金を置いていたら、ここまでの力強い伸びはなかったと思います。
シンプルに考えて、世界経済をリードし最も現金を稼ぐ力に優れているのは米国企業、とりわけアップルやマイクロソフトを代表とするハイテク企業であり、彼らは稼いだ現金を更なる投資や優秀な人材確保に回しているので更に現金を稼げる・・・という訳で、米国株は王道かと思います。
まとめ
今日は資産増の一つ目の要因について考察してみました。
米国株に資産の75%を集中投資した事。マーケットを間違えなかった事で、複雑な事をせずとも、資産を大きく伸ばす事が出来ました。
また次回に続きます。
↓関連記事です。成長要因の二つ目。